インプラント

「インプラント」とは、歯の抜けた所に、人工の歯根を植え、 しっかりと顎(あご)の骨と固定した後、
その上に人工の歯を制作し装着する方法です。
天然歯と同様の、健全な咀嚼運動 (噛み砕き、飲み込む運動)ができるようになります。
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インプラントQ&A

インプラントは、どのくらいもちますか?

インプラント自体を材質的に考えると半永久的なものです。しかし、実際に考えなければならないことは、生体との調和です。
したがってその寿命は、患者さんのお口の手入れによって決まります。天然歯と同様に、手入れが悪ければインプラントの寿命も短くなります。治療後の口腔衛生管理はとても大切ですので、歯科医師、衛生士の指導に従ってお手入れの方法を学んで下さい。

インプラントは、どのような人に適していますか?

  • 取り外しの入れ歯が嫌いな人、または仕事その他の事情で不都合な人。
  • 歯が抜けた所を治療するために残っている歯を削られたくない人。
  • 入れ歯で、発音や発声に不便を感じている人。
  • 総入れ歯が合わず、生活にも支障をきたし、不快感を抱いている人。
  • 歯周疾患などでたくさんの歯がなくなり、入れ歯を装着すると残っている歯に悪影響を及ぼすと考えられる人

インプラント手術時は、痛くないでしょうか?どれ程の時間が掛かりますか?

インプラントを顎(あご)の骨に植える手術は、麻酔をして行いますから、痛みは心配ありません。
インプラントの手術は、綿密な計画の下に行なわれますので、手術時間の概要のついては事前の診査診断により決定されます。
インプラントを植立する場所、本数、その他の要因により手術時間が異なりますので詳しくは先生にご相談下さい。
●但し、年齢、口腔状態などによっても、個人差がありますので、先生の説明をよく聞いて下さい 。

インプラントにすると、どのようなメリットがありますか?

歯が1本抜けている場合、従来の治療法では両側の歯を削りブリッジという方法が取られていました。しかし、インプラントなら抜けた部分のみにインプラントを行うことができるので、他の歯を削る必要はありません。
1.たくさんの歯が抜けている場合、従来のブリッジなら残っている歯だけで、かむ力を支えなければな ません。
このかむ力はとても大きなものです。 インプラントにすると、本来の歯数のバランスがとれますので、咬合圧(かむ力)による負担が少なくなります。
2.奥歯が抜けている場合、従来の方法では、取りはずしする入れ歯でしたが、インプラントにすると、取りはずさないですむブリッジが入れられますから、しっかりと固定され、安心して食事ができます。

何回も通院が必要ですか?

インプラントを顎(あご)の骨に植え込む1次手術 と、インプラントが顎(あご)の骨と生着した後にインプラント用の人工歯を取り付ける支台を装着する2次手術、そして歯列の型を採る印象採取、その模型を用いて制作したインプラント用人工歯の装着その他などで最低でも6~8回の通院が必要です。
また、1次手術から最終人工歯の装着までの期間は、年齢、口腔状態により個人差(約4カ月~1年半位 ) がありますので、先生の説明をよく聞いて下さい。

治療期間はどのくらいですか?

●歯を抜いてすぐにインプラントが可能

歯を支えている骨がしっかりしていれば、歯を抜いてすぐにインプラント埋入が可能です。歯茎も切らないので、腫れや痛みが従来より少なくなりました。
治療期間も大幅に短縮されました。

●治療期間が短縮

インプラント治療の治癒期間が大幅に短縮されました。特に歯を抜いてすぐインプラント埋入ができるケースでは、約2~3ヵ月後には最終のかぶせ物の装着が可能です。
従来の治療では、約1年かかっていたのが、大幅に短縮されました。

治療費はどのくらいですか?

インプラントは治療は自由(自費)診察ですので診察を含め保険はききません。使用するインプラントの本数や種類、上に装置する人工歯の種類、症例の難易度によって費用が異なります。事前に担当の先生とよく相談して下さい。

インプラント料金表はこちら→インプラント料金

インプラントの種類

インプラントにはいろいろな種類があります

インプラントは世界中では100種類以上が存在するといわれています。現在国内の歯科医療に主に使用されている日本の5社と世界の7社の製品を紹介します。

★日本のインプラント★
プラトンインプラント
AQBインプラント
POI EXインプラント
IATインプラント
GCインプラント

★日本で使用されている世界のインプラント★
ITIインプラント
ブローネマルクインプラント
アンキロースインプラント
アストラインプラント
スプラインインプラント
エンドポアインプラント
3iインプラント

現在のインプラントの基礎になるのはスウェーデンのブローネマルク教授によって純チタンと骨の組織が
よく結合すること(オッセオ・インテグレーション)が発見され、1965年臨床応用をスタートしました。
国内においては1975年京セラ製、サファイヤインプラントが開発臨床応用されたのが最初です。
現在、日本においても各医療メーカーが独自の改良を加えたインプラントを開発しています。
手術法は1回法、2回法の両方に対応するものや、骨との結合や歯肉との親和性の向上のために、
表面性状の開発 ・ 改良に力を注いでいます。